関連記事

スウィング・ジャーナル 2003.8月号
 『JAZZ CD.LP.AV NEW RELEASE COMPLETE REVIEW』 より・・・
Inspiration
最近一度ライヴでも聴いたが,その気張らない素直な歌い方に好感を持った。このデビュー作でも同じことがいえる。それは本作をプロデュースし,ギターで共演している宮之上の指導もよかったからだろう。大野はスタンダード(11曲)で,原曲の美しく親しみやすいメロディを生かし,自然な歌唱に徹して成功している。残り4曲ではジャズを歌い,楽器曲もスキャットするなど挑戦する姿勢もみせており,しかもそれを巧くこなし,意欲的なアルバムになっている点を評価したい。大成の期待できる歌手だ。宮之上,山田穣の演奏も聴きもの。
(岩浪洋三)

BACK